それぞれ思い思いに博物館を堪能した一行。
夕方からはジャパンエキスポsudの前日搬入 &レンタカーの返却です。
お昼ご飯でも食べながらマルセイユに向かうぞー…と、
駐車場に戻った…のですが。 あれれ?
ラモンさんが何やら慌てた様子。
「人を呼んでくる!」と走って行ってしまいました。
なんと、車のガラスが破られ、荷物が取られていました。
手痛い南仏の洗礼。
治安が悪いというのは本当だなーと痛感。
取られたものは3つのリュックと日用品の入った袋でした。
ラモンさんが一番被害が大きくて、彼のリュックには大事なパソコンと任天堂スイッチが入っていました。
魔公子さんも艦これ用のパソコンの入ったリュック、私と妹の共同リュックには現金(ユーロ)2万円分くらいと化粧品や薬などの日用品、あと、妹はそれに加えて日本で使っている楽天モバイルのSIM、プライオリティパス、マイレージカード、そして奥に入れて取られはしなかったものの、iPhoneの表面にヒビが入る破損被害でした。
とりあえず、ラモンさんが警備員さんを探して話をしている間に周囲を確認。
怪しい車があったり、ゴミ箱に捨てられたバッグがあったりしないかと思ったのですが、何も無し。
車内の証拠写真も撮影しました。
↓が現場写真です。
手口は、まず後ろ座席の窓を割り、スイッチを押して 座席を前に倒し、ドアはあけずに窓の隙間から届く範囲のバッグを引っ張りだした模様。
スーツケースと奥にあったものは無事でした。
公園の警備のお姉さんたちをつれてラモンさんが戻ってきました。
ここではどうしようもできないから、 2.6キロほど離れた警察署に行くように言われます。
どちらにしろ後部座席は割れたガラスが散乱して座れないので、運転手のラモンさんと魔公子さんだけ先に行ってもらい、私、妹、ぱいそんさんは徒歩で後を追うことになりました。
実はぱいそんさん、この旅では靴があっていなくて足(親指)がむちゃくちゃ痛いと連日訴え続けていたのですが、それにとどめを刺すような坂道道中です。
巻き込まれて可哀想なのですが、こういう時は現地警察で被害届けをもらわないと保険が降りないことが多いので… 頑張って歩きます。
町並みは高級住宅街そのもので、とても綺麗なのですが、怖いところだなぁ。
ようやくたどり着いた警察の中は、順番待ちで満員御礼。
ロビーに入りきれない人が、廊下にも玄関にもはみ出ています。
ぱいそんさんは一人で窓ガラスの割れた車内にお留守番です(かわいそう)
待ち時間が2時間くらいあったので、私と魔公子さんはまずアメックスに電話。
アメックスカードのサポートには、オーバーシーズアシストというシステムがあって、海外からでも無料で日本語相談ができます。
が、しかしエアシムを使用している私の携帯からは何故かいつも繋がりません。今回も案の定なので、魔公子さんの携帯から電話をしてもらいました(^▽^;)。
今度は待つこともなく、すぐにつながりました。
「はい。アメックスオーバーシーズアシストです。いかがなされましたか?」
ああ、こういう時に日本語聞くとほっとするなぁ…
担当者さんに事情を伝えると、 「まず現地では、被害届と現場の写真 を取っておいてください」「帰国までに、無くなったものの購入価格がわかるリストを作成しておくとスムーズです。可能なら購入履歴や領収書なども集めておいてください。帰国後に連絡をいただけましたら、すぐに保険申請に必要な書類を送らせていただきますので、それに盗られた物の詳細を記入して、返信用封筒に入れて保険会社(損保ジャパン)に送ってください」と細かく指示をしていただけました。
トラブルが起きたとき、どういう書類を入手したらいいか、何が補償されて何がされないのかが現場でわかると、やはり心強いですね。おかげで冷静に対処することができました。
また、補償範囲についても聞いてみました。
被害のうち、残念ながら現金は保険対象外ですが、日用品やリュック本体は免責3000円を引いた金額(上限10万円)が補償されるそうです。
電化製品やリュックに関しては、購入時の価格からは経年劣化分価値が下がりますが、なんだかんだで80%くらいは返ってくるとのこと。
幸い、現金の被害は2万円分くらいで物ばかり盗られていたので
持ち物を新品に買いなおしたと思えばいいかー、と気持ちを切り替えることが出来ました(^-^)
なんといっても、経験上アメックスさん絡みの保険がすぐに降りるのは知ってたので気持ちが楽です。
保険に入ってなかったらどうなっていたことやら…
妹はアメックスを持っていないので楽天プレミアムカードの保険利用。
ですが、楽天さんの場合、電話番号が国別、要件別に違うので、こういう有事の際にわざわざ探すのはすごーく面倒。案の定電話番号が検索してもわからない。 とりあえず検索してみつかった電話番号3か所くらいにかけてみるも、つながらないか「この電話番号にはかけられません 」のメッセージ。
JCBの場合は違う番号という情報もあったので、試しにそこにもかけてみましたがつながらず玉砕。
あきらめて、帰国後に保険の請求をすることにしました。
まあ、アメックスと必要な書類は同じだろうし、まあいいか。
プライオリティパスがないのはニース→ドバイの空港利用で困るけど
なんの対処もできません。つらい…orz
ANAマイレージカードはWEB上で再発行手続きをして、帰国後の受け取り。
楽天モバイルのSIMは、盗難・紛失手続きは「専用窓口への電話」が必要で、その専用ダイヤルがなぜか海外からはできないので、WEB上でできる再発行の手続きだけして帰国後に停止の手続きをしました。
(滞在中は正直怖かったです、不正利用とかされなくて本当によかった…)
ちなみにチャットもあるのですが、これは定型文が送り返されるだけのものだったので全く役に立ちませんでした。
事件の件数の割になんかちょっとユルイ感じのニースポリス。
机の上におやつ発見。
隣のポリスはなんか音楽でも聴いてるのかリズムとってるし…大丈夫かコレ。
でもまあ、やたらめったら時間はかかったものの、親切ではありました。
ラモンさんがスペイン人なので話しやすいようにとスペイン語の通訳の方をつけてくれたり、 ラモンさんがレンタカー屋さんともめているときいて、代わりに話をつけてくれたりも。優しい!
ただまあ、やっぱり捜査する気ははなから無いみたい。
細かい現場の状況を聞かれることもなく、1人1人、盗難届に盗まれたものとその値段を記入して、サインして控えを発行して終わり、みたいな感じです。
やられたものはしょうがない。保険請求するでしょ?手助けはするよ、的なスタンス。
あ。これ、絶対みつからないわ。って思いました。
…ラモンさん可哀想すぎる…。
お留守番をしていたぱいそんさんと合流。
一応「警察の人きた?」って聞いてみたのですが「うんにゃ」の返事。
現場検証もなーんにもなし!だったそうです。
たまに通行人が割れた窓ガラスからのぞき込んで来て、目があって
…あはははー みたいな、何とも気まずい思いをしたとのこと。
やることがないので、近くのスーパーに買いだしへ。
飲み物や盗られて困っているものを調達します。
30分ほどしてラモンさんも出てきました。お勤めご苦労様です。
ガラスでじゃりじゃりする後部座席を応急処置して全員乗り込み、
レンタカーを交換してもらうため、ニースの空港へ。
ラモンさんがレンタカー屋さんのゴールド会員だったのがきいて、一日延長分(110€)の負担だけですみました。
そういえば、レンタカーを借りるときにラモンさんが高い方の保険に入るべきだ!と強く主張して、レンタカー本体のレンタル料より高い保険に入っていたのですが、それは結果正解でした。
次のプジョーに乗り換えて、いざマルセイユに出発!…のはずが。
数キロ進んだところでなんだか違和感?
あと、なんか痒い??? 空気がおかしい。涙目になる!
いもさんも隣でぐったりしてます。咳も出だした。
えっと、これアレルギーじゃね? …もしかしてダニかな?
空港で手続きを待っている間も全身のかゆみが止まりません。
トイレに行って、特にかゆみがひどい太ももの裏を見ると、
蕁麻疹みたいに真っ赤っかのぶっつぶつ!
いもさんは車から降りたら咳は止まりましたがおなじく蕁麻疹。
ぱいそんさんに聞くと、彼も痒いとのこと。
後部座席全滅じゃん。やっぱダニかなー???
乗り換えになってよかったー!
このままマルセイユまでの2~3時間あの車に乗ってたらヤバかったかも。
正直、このレンタカー大丈夫か?と思いましたが…でもなんか気落ちしているラモンさんにこれ以上の負担をかけるわけにはいけないので忍の1文字。
すると、ちょっとうきうきした感じでラモンさんが受付から帰ってきました。
「アップグレードされたよ!」
お?
アップグレード??
JEEPだ!革張りだ!
後部座席は広々で、空気もきれい。ダニもいない!やったぁ!快適!
色々あったけど、大きな車でマルセイユまで帰れて
ご機嫌な後部座席組なのでした。
明日からジャパンエキスポSUD!
がんばるぞー!
後日談。保険請求について
アメックスさんには帰国後すぐ、成田空港から電話しました。
ニースで被害届をとった姉太郎、魔公子さんに加え、ぱいそんさんも後日マルセイユでポケトーク(通訳機)を取られていたことが判明したので、それも相談。
すると、被害届がなくても今回のようなケースは同行者の証明があれば大丈夫とのお返事。具体的には私か魔公子さんのサインがあれば受け付けるとのことでした。よかったー!
その場で全員分の書類送付をお願いしました。
提出書類の内容は、簡単に言えば事故の内容を説明するものと、なくなったものの説明(金額を含む)をするもの。出来るだけ詳しく書いていきます。
楽天で購入履歴を確認しながら、損害品明細を記入していきます。通販したものは履歴があるからいいけど、街中で買ったものとかは記憶があいまい(⌒-⌒; ) あと、プレゼントでもらったものは、申し訳ないけれど値段を調べて大体これくらいかなーと思われる金額を記入しました。
リュック、財布本体(中身の現金はダメだけど)はもちろん、薬や、メイク落とし、化粧品、それらが入っていたポーチまで請求できます。あと意外と金額が大きかったのが充電器と使い捨てコンタクトレンズ!なんだかんだですべてを合わせると六万円以上になりました。そんなに被害が大きかったのかー。書類書くまで全く自覚がなかった…。
このうち、リュックと財布は経年劣化分ということで購入時よりほんの少し評価価格が落ちたものの、その他はまんま報告した金額で、免責の3000円だけ引かれた金額が1週間ほど( 3月中 ‼)で振り込まれました。
妹の楽天プレミアムカードの保険の方は、同時に請求してはいるものの
このブログを書いてる4/3の時点ではなんの音沙汰もないので、ちょっと不安ではありますが、この御時世だし多少遅れるのは仕方がないかなーと思っています。
でもまあ、この辺の対応の差が会費の差かなぁ…(;^_^A
追記:4/11 妹に保険会社(楽天損保)から確認の電話があったそうです。
盗難と携帯電話(アイフォン)の画面割れなどを申請しているので、その詳細を確認するための電話だったとのこと。他には何も言われず連絡待ち。
4/16今現在はいくら保証されるのか、いつ振り込まれるのかなどはわからないとのこと。また追記します。