さてさて、長崎猫旅で保護した猫さんのその後について。
保護したいきさつについては、以下2記事をご覧ください。
この記事の内容は、時系列的には上記3日目の出来事です。
もし子猫保護して困った!っていう人がいたとき、必要な物やお医者さんに払うお金など細かく記録しておけば
参考になるかも、と思い、記事を分けてちょっと細かく書いてみようと思いました。誰かの役に立ったら幸いです。
子猫の様子
車に動じなかったので、そのまま抱っこしてふもとに向かいます。
そのついでに状態観察。
茶トラ猫なのでとてもわかりにくいのですが、かなり深刻なガリガリ具合です。
ただ、大きなけがなどはしていないみたい。その点はよかった…。
猫風邪もひいていて、鼻づまりで息も苦しそう。目も涙やけしています。
ティッシュで拭いたけれど全然取れない目ヤニ。
安心したのか、水城ちゃんのお膝で眠ってしまいました…。
うぁああああ!!
溢れ出る庇護欲ぅうう!(見悶え)
でもまあここは水城ちゃんに任せて。
私といもは必要なアイテムの買い出しへ。
今から二時間も一緒にドライブだからね。
猫保護時におススメの神アイテムたち
くしくも、9月は雲仙、島原両市でPayPay20%オフ!やったね!
まずは車中にひくペットシート。
トイレと嘔吐対策です。
腸閉塞をおこしていたり、緊張したり、急いで食べたり、で わりと移動中吐く可能性は高いので、ビニールと一緒にこれがあると安心。
あとは出来るだけ水分の多い餌。
金のだしカップは水分+食べ応え+器を兼ね備えている猫保護の際の神アイテムだと知りました。
食べ終わった後の容器で水をあげると、よく飲むっていうおまけつき。これは3つほど購入。
最後は赤ちゃんのお口拭き!
どこでもなんでも拭ける優秀アイテムです。
匂いも刺激もないので、敏感な子猫にも嫌がられにくく、使いやすいです。
値段も80枚入り3パックで280円くらいなので、これは迷いなく購入。
これで、ちょっとずつ顔や身体を拭いていきます。
痛がるところがないかをチェック
痛がるところはないか、触ってチェックしていきます。怪我もそうですが、もしお腹周り(特に下腹部)を触って異様に痛がる場合は胃腸炎や異物の誤食による腸の麻痺で腸閉塞の疑いがあります。
経験上、腸閉塞の状態で保護した子猫は助かる可能性がぐっと下がりますので、すぐ病院に駆け込まなければいけません。最悪その場で安楽死ということも…
…が、幸いこの子はどこも痛がる様子はありませんでした。
よかったぁああ!
ひとまず帰ってから、地元の動物病院で診察してもらうことにしました。平日午前中だったのが幸い。
片道2時間かかりますが、午後の診療には間に合うはず。
ここで気づいたのですが、この子、どこを触っても嫌がったり苛立つ様子が全くありません。
なされるがまま、というよりも全く警戒心がないのです。どこを触られても嬉しそう。人間が自分に危害を与えるはずがない、と信じて疑わない感じ。
むしろ触られることで安心して、またうとうとし始めました。
すやぁ…って…
天使か!!
たまにハッと目が覚めて…
抱っこされてることを確認して…
安心してまたスヤァ…
あかんですわこれ!
庇護欲が限界突破!!!
なんでこんな子があんな場所に放棄されなきゃいけなかったのか…
この子を捨てた鬼畜への怒りとやるせなさがまたふつふつと湧いてきました。
身体の状態
手脚は贅肉どころか筋肉までだいぶ落ちていました。
太ももですらほぼ骨と筋の状態。
背中を撫でると背骨腰骨がゴツゴツで、猫特有の柔らかさなんて微塵もありません。
お腹のルーズスキンも水分を含んでいる感触はなく、明らかに脱水状態。贅肉などもまるでなく、触ると薄皮一枚の向こうにあばら骨。とにかくどこを触ってもゴツゴツしてて細くて、抱き上げると何処か折れそうで冷や冷や。
こんな身体になってしまうまで、どれだけ長い間あんな絶望的なところにいたのでしょうか。
猫風邪をひいてズビズビと息苦しそうな鼻をこまめに拭いて、鼻筋をマッサージしてあげながら、昨日この子を置いていって、危うく見失いかけたことに対する後悔もどっと押し寄せてきました。
もし今日みつけられなかったらどうなっていたか…
なんでホテルをキャンセルしてそのまま連れて帰らなかったのか…
なんで、一度置き去りにされたこの子を、一時的とはいえもう一度置き去りにするなんていう
残酷なことをしてしまったのか…
悶々と考えているうちに自宅到着。
2時間意外とあっという間!
考えててもしょうがない。
今こうしてこの子はここにいるんだからね。 病院行こ!
自宅へ。
まずは…長距離移動お疲れちゅーる!
先住猫さん(4匹)とは完全隔離なので倉庫にて一休み。
がんばったね!
1時間くらい休憩してから、病院に向かいます。
病院での様子
移動用バックを持ってきたら自分から入りました。…いや、いい子すぎない??
超音波検査で、肝臓や腸の動きを見ていただきました。肝臓の腫れなどもなく、腹水も溜まっていたりはせず。腸に詰まっているところもなく、動きも良好とのこと。よかったー!一安心!
ネコは3日間何も食べないと肝リピドーシスという、肝臓の重い病気になってしまうといいますが、この子はこんな身体になりながらもそれを回避していたんです。
そういえば、この子を探して遊歩道や茂みを見て回った時に、足元に沢山のバッタが出てきました。そういう獲物を捕らえて、栄養失調状態ながらも内臓機能を損なわないギリギリを保っていたんでしょうか。
むちゃくちゃ頑張ったんだね!
でも逆に、その環境下だったから、何日も辛い思いしてここまでガリガリになったとも言えて…
うう…考えると本当につらい…
ほんと…この子を捨てたやつ、
全裸にしてボルネオかサバンナあたりに放り出したい…
猫エイズや猫白血病などの血液検査は、保護から3ヶ月後に行います。
それまでは他の先住猫とは完全隔離。避妊手術などもその後です。
お薬は猫風邪の抗生剤と目薬(兼点鼻薬)
お会計は、6300円でした。
また1週間後に診せに来てくださいと言われましたので、
お薬も1週間分です。上記の金額に含まれます。
病院から帰宅。
病院から帰ったら、とりあえず他の猫から隔離できる場所に毛布で簡易ベッドを作りました。
気に入ってくれたようですやすや。
…しかし、水城ちゃんが撮ったこの写真、猫の行き倒れにしかみえない…(^◇^;)
可愛いポーズなのに…!
なので、私が可愛く撮っときました。
カメラアングルって大事。猫は毛皮にたるみがあるから、ガリガリでも寝ている時に真上から取るとたるんだ皮の部分でバブルスライムみたいになって、いくぶんふっくらしてみえます。
これ豆知識。
あと、足元から近いカメラ位置で取ることにより、遠近感を利用して下半身をボリュームアップ..してみたけど…、
うーん。やっぱ太ももが小さいからお腹だけ大きいみたいな写真になって、若干不自然だなぁ。
早いとこ太らせて、小細工なしに可愛い寝姿撮れるようにしよう。
猫保護最大イベント「お風呂」
3時間くらい寝かせてあげて、その間に人間も餌を食べて。(めんどいのでほっともっとの弁当。出前館でアメックス20%OFFと初回クーポン2000円重ねづけして5人前1600円(^-^) めんどくても割引は全力でキメる)
最後の大イベントお風呂!
なにこの首の細さ!!!
ウナギ犬みたいなシルエットですやん!!
ここまで筋肉落ちる??
嫌がってはいたけど、暴れないいい子でした。 つか足、細!!!!
洗われた後、逃げずにむっちゃくっついてくる。(洗った人とは別の人間に)
何というあざとさ。可愛い。かわいすぎて死ねる。
しかもこの子、ドライヤー怖がらないんです。
やっぱり音があまり聞こえてないのかな?車も怖がってなかったし…
そう。
もともと飼い猫(しかもシャンプーされるくらいには大事に飼われていた)だったんじゃないかなって思っています。
まあ、だからどう、とかはないけど… 今はうちの子なんで。
っていうか、実はこの時点で猫旅2日目に猫フラグをたてた水城ちゃんが、引き取りたいと言ってくれていました。
同居のお母さんを説得しなきゃだからまだ確定ではありませんが…
説得材料として、ふわふわ綺麗な猫ちゃんにして写真撮らなきゃいけなかったのです。
どうです?ふわふわサラサラ!
すっかりきれいになって…
あ。お疲れかな?
スヤァ…
庇護欲!!!
ひごよくがぁああああああ!!!
この子、うちのむすめぇえええ!!!(錯乱)
続く。